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2.3.1.2. Clear, Save, Copy & Paste

Clear, Save, Copy & Paste

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Utilityメニューには、Multi、Patch、レイヤーを初期化したりクリアするオプションと、MultiやPatchを保存するオプションがあります。 パートやレイヤーの設定をコピーして貼り付けることができる機能もあります。

 

Initialize(初期化)とClear(クリア)(Multi、Patch、Layer)

 

「Initialize」(Initialize Multi、Initialize Patch、Initialize Layer)を選択すると、Multi、Patch、またはレイヤーのシンセシスパラメータが、最初に読み込まれたデフォルト波形も含み、未編集のデフォルト状態に復元されます。

 

「Clear」(Clear Multi、Clear Patch、Clear Layer)を選択すると、Multi、Patch、またはレイヤーの既存のすべてのパラメータが完全にリセットされ、コンピューターのメモリを使用しなくなります。

 

PatchやレイヤーをClearしたりInitializeしても、Mixerの設定は保持されます。

 

メモ:Clear機能を使用すると、サウンドは読み込まれず、Soundsourceが読み込まれるまでMulti、Patch、レイヤーからサウンドは聞こえません。

 

Initialize Multi(Multiを初期化する)

 

すべてのパートやFXを含む、現在のMulti設定をすべて初期化します。Multiはデフォルトのサウンドを含む未編集の「default」状態に戻ります。

 

Initialize Multi(Multiをクリアする)

 

すべてのSoundsource、パート、FXを含む現在のMulti設定をすべてクリアします。 これは完全に空のMultiになります。

 

Save Multi(Multiを保存する)

 

Save Multiオプションを選択すると、File Saveダイアログが開きます。Multiに名前を付けて保存すると、EDIT TAGSインターフェイスが開き、さまざまなAttribute TypeやAssignmentsを割り当てたり、カスタムのAssignmentsを追加したり、独自のキーワードやメモをMultiに追加できます。

 

タグの編集が終了したら、SAVEボタンをクリックしてMultiの保存を終了します。 CANCELボタンをクリックして保存プロセスをキャンセルすることもできます。

 

Multiを保存すると、プラグイン全体の状態が保存されます。 これには、Mixer、LIVE MODEやSTACK MODEの設定、Multi FX、MIDIラーンの割り当て、すべてのパートの設定が含まれます。 パートが変更されていても、まだ個別のPatchとして保存されていない場合でも、その設定もMultiとともに保存されます。

 

Initialize Patch(Patchを初期化する)

 

すべてのモジュレーションルーティングとFXを含む、現在のすべてのPatch設定を初期化します。 Patchはデフォルトのサウンドを含む未編集の「default」状態に戻ります。

 

Clear Patch(Patchをクリアする)

 

すべてのSoundsourceとFXを含む現在のPatch設定をすべて消去します。 これは完全に空のPatchになります。

 

Save Patch As(Patchに名前を付けて保存する)

 

Save Patch Asオプションを選択すると、File Saveダイアログが開きます。 Patchに名前を付けて保存すると、EDIT TAGSインターフェイスが開き、さまざまなAttribute TypeやAssignmentsを割り当てたり、カスタムのAssignmentsを追加したり、独自のキーワードやメモをPatchに追加することができます。

 

メモ:PatchはSTEAMフォルダのCategoryフォルダに保存する必要があります。 これは、既存のフォルダかPatchesフォルダ内のユーザ作成フォルダのいずれかです。

 

メモ:Multi、Patchを保存するときや、タグを追加するときに、ユーザーは英語以外の文字や単語を任意の言語で入力できます。 これらの英語以外の文字や単語も検索できます。 インターフェース内の他のすべてのテキストおよび警告は英語のままです。

 

タグの編集が終わったら、SAVEボタンをクリックしてPatchの保存を終了します。 CANCELボタンをクリックして保存プロセスをキャンセルすることもできます。

 

メモ:Omnisphere 2.6で保存したPatchやDAWプロジェクトファイルは、以前のバージョンでは読み込むことができません。

 

Save Patch Quick(Patchを素早く保存する)

 

すでに保存されているPatchを編集するときは、SaveダイアログやTag Editorを開くことなく新しい変更を保存することができます。 Save Patch Quickは単に前のバージョンを上書きします。 保存を確認するための確認ダイアログが現れます。

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Revert to Saved Patch(保存したPatchに戻す)

 

Patchを保存したパラメーターに戻します。

 

Copy Part(パートをコピーする)

 

このコマンドは単一のパートから設定をコピーするために使用されます。 これらの設定は、Paste Partコマンドを使用して別のパートに貼り付けることができます。 パートをコピーするには、ヘッダのナビゲーションボタンを使用してパートを選択し、次にUtilityメニューからCopy Partコマンドを選択します。

 

Paste Part(パートを貼り付ける)

 

Copy Partコマンドを使用してパートをコピーした後、それを別のパートに貼り付けることができます。 コピーしたパートを貼り付けるには、ヘッダのナビゲーションボタンを使用してコピー先のパートを選択してから、UtilityメニューからPaste Partコマンドを選択します。

 

Clone Part 1(パート1を複製する)

 

Clone Part 1を選択すると、パート1がパート2~8にコピーされます。 この機能により、パート1で編集を行ったものを他のパートへ簡単にコピーすることができ、すべてのパートが同じPatchを持つようにすることができます。

 

「Clone Part 1」はOmnisphereでの、MIDIギター、Haken Continuum、EigenHarp、MorphWhiz MIDIなどの高度なMIDIコントローラーの使用を楽にします。これらは非伝統的な方法でMIDIメッセージを送信します。 たとえば、MIDIギターの場合、各弦は通常独自のチャンネルに設定され、Haken ContinuumおよびEigenharpの場合は、連続した各ノートに対して新しいチャンネルが選択されます。

 

このような高度なコントローラーでこの機能を使用すると、ピッチベンドのMIDIメッセージやその他のコンティニュアス・コントローラーのMIDIメッセージを個々のノートに許可することで、Omnisphereのパフォーマンス機能が拡張されます。 これは、異なるMIDIチャンネルで連続したノートを送信することによって可能になります。

 

メモ:Clone Part 1 MIDIラーン&オムニセクションを作るを必ず確認してください。

 

Initialize Layer(レイヤーを初期化する)

 

選択したレイヤーのすべての設定を初期化し、デフォルトのサウンドを含むすべてのシンセシスパラメータを未編集の「デフォルト」状態に戻します。

 

メモ:モジュレーションルーティングは単一のレイヤーを超えることができるので、Mod Matrixはパートではなくレイヤーのプロパティです。 このため、レイヤーを初期化しても既存のモジュレーションルーティングには影響しません。

 

Clear Layer(レイヤーをクリアする)

 

すべてのSoundsource、モジュレーションルーティング、FXなど、選択したレイヤーのすべての設定を消去します。 これは完全に空のレイヤーになります。

 

Copy Layer(レイヤーをコピーする)

 

このコマンドは単一のレイヤーから設定をコピーするために使用されます。 これらの設定は、Paste Layerコマンドを使用して別のレイヤーに貼り付けることができます。 レイヤーをコピーするには、編集ページのレイヤータブを使用してそれを選択し、次にUtilityメニューからCopy Layerコマンドを選択します。

 

Paste Layer(レイヤーを貼り付ける)

 

Copy Layerコマンドを使用してレイヤーをコピーした後、別のレイヤーに貼り付けることができます。 コピーしたレイヤーを貼り付けるには、編集ページのレイヤータブを使用してコピー先のレイヤーを選択し、次にUtilityメニューからPaste Layerコマンドを選択します。

 

メモ:モジュレーションルーティングは、「Copy/Paste Layer」コマンドを使用してコピーして貼り付ける設定には含まれていません。

 

 

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当記事内容はSpectrasonics社が提供するOmnisphereリファレンスマニュアルを非公式に日本語訳したものです。全ての権利はSpectrasonics社に帰属します。

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