7.5. Envelopes
Envelopes
OmnisphereのEnvelopesの革新的な機能の1つは、それぞれのEnvelopesに2つのインターフェースがあることです。常に2つの競合するデザイン哲学がありました。速くて使いやすいADSR Envelopesと、より強力で柔軟だけど、それほど速くもなく使いやすいとは言えない複雑なEnvelopes。
Omnisphereでは、両方のアイデアを1つにまとめ、両方の長所を提供します。 OmnisphereのEnvelopesは、Envelopeのスタイルに関係なく、非常に強力であると同時に非常に使いやすくなっています。
Envelopesとは、OsillatorやFilterから来る音を時間経過を使って形づくる曲線のことです。
基本的なADSRスタイルのEnvelopeでは、音が始まる速さ、初期の減衰、それが持続するレベル、そしてノートがリリースされてからどれくらいの長さで消えるかを決定します。Envelopeのさまざまな要素はステージ(段階)と呼ばれます。ほとんどのシンセサイザーには、ADSR Envelopesと呼ばれる4ステージ(4段階)のEnvelopesがあります。これは、Attack、Decay、Sustain、Releaseのことです。
複雑なEnvelopesには、4段階以上の曲線が用意されており、音作りにおいてより高度な制御が可能です。それらは音作りのときに途方もない柔軟性があり、リズミカルな形を作るのに非常に役に立ちます。
Omnisphereの各パートには12個のEnvelopesがあります。それぞれのEnvelopesは基本的な4ステージADSR Envelopesとして使用することも、複雑なEnvelopesとして使用することもできます。 4つのレイヤーそれぞれに専用のAMP(Amplitude)Envelopesと専用のFILTER Envelopesがあり、すべてのレイヤーに共通する4つのMOD Envelopesがあります。
ENVELOPEプリセット
すべてのEnvelopesは、ヘッダーのプルダウンメニューからEnvelopeプリセットを読み込むことができます。
このメニューからは、単純なADSRから非常に複雑なものまで、さまざまな種類のEnvelopeを読み込むことができます。自分のEnvelopeプリセットを保存したり、一方のEnvelopeから他方のEnvelopeにコピーしたりペーストすることができます。
AMP ENVELOPE
各パートには、各レイヤーに1つずつ、合計4つの専用のAMP(Amplitude)Envelopesがあります。これらはレイヤーの全体的な音量を形作ります。専用のVelocityノブは、MIDIベロシティに基づいたAMP Envelopesのダイナミック出力をコントロールします。
FILTER ENVELOPE
各パートには、各レイヤーに1つずつ、合計4つの専用のFilter Envelopeがあります。これらは各レイヤーのFilter Cutoffを形作ります。専用のVelocityノブは、MIDIベロシティに基づいたFILTER Envelopeのダイナミック出力をコントロールします。
MOD ENVELOPES
Modulation Envelopesはグローバルで、パートごとに合計4つのMod Envelopesがあります。ポリフォニックなFILTER EnvelopesとAMP Envelopesとは対照的に、Mod Envelopesはモノラルです。Modulation Envelopesを考える最良の方法は、カスタム定義の形を持つことができる単極LFOです。
1、2、3、4(Modulation Envelopeボタン)
MODSサブページの下には、4つのModulation Envelopesのいずれかを選択できる4つの小さなスイッチがあります。
専用のVELO(ベロシティ)コントロールの代わりに、4つのModulation Envelopesのそれぞれに独自のDEPTHコントロールノブがあります。
目次はこちら
☆留意事項☆
当記事内容はSpectrasonics社が提供するOmnisphereリファレンスマニュアルを非公式に日本語訳したものです。全ての権利はSpectrasonics社に帰属します。
正式にサポートされている日本語訳ではないことをご留意ください。