7.2.2. Modulationセクション
Modulationセクション
パラメータがモジュレートされると、ルーティングは自動的に2つのセクションに表示されます:プラグインの左側のサイドバー(ミニブラウザに代わるもの)とレイヤーページです。どちらにも同じようなコントロールがありますが、プラグインの左側にあるサイドバーは他のページ(FX、ARP、Zoomsなど)から見えるという利点があります。
Modulationセクションには最新のModulationルーティングが表示されます。ルーティングはここでも編集できます。Modulationセクションの重要な概念は、一度に1つのみのModulationルーティングが表示されることです(MOD MATRIX ZOOMは同時に多くのルーティングを表示します)。
特定のModulationルーティングを表示するには、Targetパラメーター(例えば、Arpeggiator Speed)を右クリックし、「Show Modulation Menu」からルーティングを選択します。Arpeggiatorページが表示されている間、ルーティングはプラグインの左の欄に表示されます。これにより、ナビゲーション量を最小限に抑えて、Arpeggiatorとルーティングを調整することができます。このビューを閉じてミニブラウザに戻るには、左欄のタイトルの右側にあるマイナス記号( - )が付いた虫眼鏡アイコンをクリックします。
レイヤーページのMODULATIONヘッダのドロップダウン矢印を選択すると、既存のルーティングを削除するだけでなく、新しいModulationルーティングを作成するためのメニューが表示されます。現在選択されているレイヤーに設定されているすべてのModulationルーティングをこのリストから見ることができます。これらのルーティングのいずれかを選択すると、それらをレイヤーページのMODULATIONセクションに表示して変更することができます。
SOURCE
SOURCEエリアには、TargetをコントロールするためのModulation Sourceが選択され表示されます。SOURCEを選択すると40のModulation Sourceのメニューが表示され、「OFF」はModulation Sourceを無効にします。
このスライダーはMod MatrixにあるAMOUNTスライダーの複製で、Modulation SourceからModulation Targetに送られる、Modulationの量をコントロールします。スライダーが最小に設定されていると、Modulation SourceはModulation Targetに影響を与えません。設定値が高いほど、SourceがTargetに与える影響が大きくなります。ただし、Modulation Sourceから送信する信号が多すぎる場合は、値が範囲外になるため、Modulation Targetで異常な動作が発生します。
TARGET
TARGETはSourceの出力先を選択(そして表示)します。 Omnisphereには、シンセシスパラメータやエフェクトパラメータなど、多数のModulation Targetがあります。
メニューから「Modulate All Layers」を選択すると、そのModulation Sourceは4つ全てのレイヤーの関連するModulation Targetに適用されます。
Targetの全リストはリファレンスのMODULATIONセクションにリストされています。
TARGET PARAMETER
このスライダーは、Targetパラメーターの複製です。つまり、Modulationされているパラメーターを別に表現したものです。パラメータスロットの内側には二重のインジケータがあります。青い線はModulationの範囲を表し、白い点はModulationの現在の値を表します。
MUTE
現在表示されているModulationルーティングはこのスイッチでミュートできます。これはModulationルーティングの有無にかかわらずPatchをA/Bする簡単な方法です。
INVERT
InvertボタンはModulation極性を反転します。
たとえば、Modulation Sourceが波形で上昇に傾斜する波を持つLFOである場合には、極性が反転し、結果として下降に傾斜するModulationになります。
SMOOTH(左列のみ)
SMOOTHコントロールはTargetが受信したModulation Sourceから、急に変化する部分を滑らかにします。これは、Modulation Sourceの特性がModulationの送り先にそれほど劇的な影響を与えないことを意味します。それはいくつかのビンテージシンセサイザーのLag(ラグ)プロセッサと同じように働きます。これはGLIDEで使用されているのと同じ仕組みですが、あらゆるSourceとTargetに適用されます。
Modulation Sourceコントロール(左列のみ)
便宜上、Modulation Sourceコントロールは左側の欄の下部に表示されます。たとえば、LFOがSourceとして選択されている場合、対応するLFOのコントロールはここで可能になります。Sourceにコントロールがない場合(AlternateやRandomの場合)は、代わりに表現画像が表示されます。
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当記事内容はSpectrasonics社が提供するOmnisphereリファレンスマニュアルを非公式に日本語訳したものです。全ての権利はSpectrasonics社に帰属します。
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