7.3.4.7. Granular
Granular
Granularシンセシスは、オーディオの断片を「グレイン」と呼ばれる非常に小さな切れはしに細分化する強力なシンセシスです。各グレインは独自に長さや、音の大きさ、エンベロープを持つことができるので、重なり合ったトーンが層になった「サウンドスケープ」を作ることができます。作曲家Innas Xenakisが、1970年代にGranularシンセシスを初めて概念化しました。
Omnisphereには、完全に実装されたGranularコントロールが用意されています。SoundsourceやDSPウェーブテーブルをグレインに変換するには、ピッチや、長さ、エンベロープ、ステレオフィールド内の位置を変更します。レイヤーごとに最大8つのグレインボイスを使用することができます。
Granularシンセシスは、(GrainとPitchコントロールを使った)展開するサウンド、(Speedモードを使った)タイムストレッチ効果、(Positionモードを使った)「フリーズ」効果や、(Intensityを使用した)エッジの効いた、きらめき、グリッチ効果を作成するために役立つ技術です。
ヒント:オーディオファイルをGranularディスプレイにドラッグアンドドロップすると、Granular処理がすぐに使用できます。
Granularコントロールは、Oscillator Zoom Granularページにあります。このページのコントロールは動的なGranularディスプレイで強化されていて、STEAMエンジンでグレインがどのように扱われるかを表す波形モデルを表示します。
GRANULAR POWER SWITCH
これでGranularのオンとオフが切り替わり、Granularサウンドをオリジナルと比較するのに役立ちます。
GRANULARディスプレイ
Granularディスプレイは、STEAMエンジンでグレインがどのように扱われるかを表す波形モデルを動的に表示します。それはGranularパラメーターの視覚的なフィードバックを提供し、サウンドデザイン作業をしている間に非常に役に立ちます。
メモ: Granularシンセシスでは大量の処理能力が必要になる場合があります。
LEGACY
Omnisphere 2.0では、より幅広い音作りを可能にする新しいGranularアルゴリズムを使用しています。 LEGACYボタンはOmnisphere 1.xで使用されていたGranularアルゴリズムを有効にします。グレインは大きくなり、その結果、動きが遅く、夢のように聞こえることがあります。バージョン1.xで作成されたPatchは、後方互換性を保証するためにLEGACYボタンが有効になった状態で自動的に読み込まれます。このアルゴリズムでパッチをプログラムしたい場合は、LEGACYボタンをONにします。
メモ:WILDモードはLEGACYモードでは機能しません。
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☆留意事項☆
当記事内容はSpectrasonics社が提供するOmnisphereリファレンスマニュアルを非公式に日本語訳したものです。全ての権利はSpectrasonics社に帰属します。
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